お口と全身の健康のかかわり
寒い日が続き、インフルエンザが猛威を振るっています。
千葉県内でも昨季より2週間早く注意報レベルに達し、今後も流行は加速するものと思われます。
インフルエンザの感染経路
1、飛沫感染・・・感染者の咳やくしゃみが他の人の口や鼻に入り込み感染します。
2、接触感染・・・感染者の飛沫が付着したドアノブ、スイッチなどに触れ、ウイルスの付いた手で知らず知らずのうちに鼻、 口を触ってしまい体内にウイルスが侵入し感染します。
そんなインフルエンザには感染と発症という2つのプロセスがあります。
インフルエンザワクチンの予防接種は感染を防ぐ働きはありませんが、発症、重症化を防ぐことは証明されています。
感染予防にはみなさんご存知の通り、マスク、うがい、手洗いがあります。
そして、これに加え近年、歯磨き・口腔ケアで口腔内衛生状態を清潔に保つことが、
インフルエンザ予防に繋がることが分かってきました。
インフルエンザウイルスは主に喉の粘膜に付着し細胞に侵入する。
この際、粘膜の表面は通常タンパク質で覆われていて、
それがバリアーとなってウイルスが付きにくくなっています。
しかし、このバリアーを壊してしまうものが存在します。
口腔内細菌の作り出すプロテアーゼ、ノイラミニダーゼという酵素です。
お口の中に細菌が多ければ多いほどこの酵素が増え、
バリアーが壊されて細胞の中にウイルスが侵入しやすくなってしまうということです。
まだ世の中の常識とまでは浸透していませんが、
お口の中をキレイにしインフルエンザ予防をする取り組みは、介護施設、病院、学校で徐々に広まってきています。
そして、その結果インフルエンザの発症数が減少したという報告もあります。
インフルエンザだけに限らず、風邪でも同じことが言えます。
1年通して元気に過ごせるように歯磨きで予防しましょう!
2017-01-21 07:29:45
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